臨死体験は、大昔から普遍的に語られていることから、一部の人間が捏造したものでは無いことは明らかと思われます。
研究者によれば、古来の文献には、臨死体験を記述しているものが多くあるそうです。
その中からいくつか紹介します。世界では以下のような古典があります。
チベットの死者の書
人が死んでから、49日の間なにが起こるのかということをごく具体的に説明しています。死に行く者ではなく、亡くなった人の枕元で49日間読み聞かせてガイドするためのものです。
その間、死者は目の前に現れる幻影に恐れおののきますが、その幻影は自分の生前の悪い行いの結果、意識の投影なのです。それに気づくことが解脱への道となります。チベット仏教の輪廻転生、カルマに基づく思想を表しています。
死者の書(エジプト)
6千年前の古代エジプト人は、あの世を知るために臨死体験をして研究を重ねていました。現代ではマネの出来ない実験ですね。
その結果、以下のパターンを抽出しています。
- 船に乗り暗いトンネルを行く
- 光を目指して進む
- 明るい光の中に入り、多くの者に会う
- 現世に引き戻されるかは、人により異なる
国家論(プラトン)
戦場で殺された戦士エルは、10日の間別世界を体験しましたが、その間彼の肉体は腐敗しませんでした。そのため他の戦士のように埋葬されず家に戻され、自分の葬儀で家族に火葬される寸前に蘇生します。
数あるストーリーの中で、私にとっての印象的なものは「人生はその時点で開示されており、自分が選択するものであり神には一切責任が無い」というところです。そして魂は次の人生を選ぶときに、のほほんと生きてきたものは甘い選択をし、辛酸を舐めたものは賢明な選択をします。
どうでしょうか、いずれの物語も人生の意味を問う、深い示唆に富んだものだと思います。普段考えることはめったにないと思いますが、葬儀関係の方と話しをしてみても実に深いお話を聞くことが多いです。以前横浜市瀬谷区で葬儀を行った際におせわになりました、ひかりの杜さんのブログには他にもそうなんだと思う事が多々投稿されていましたよ。
次は、日本の古典を紹介します。